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今回は、コラムをお寄せいただく代わりに、スポーツの話題を中心に、さとう宗幸会長にインタビューしました!(2007年2月26日)
―― 昨年の仙台は、スポーツの話題で沸きましたね。特に荒川静香さんの活躍には目を見張るものがありましたが。
さとう宗幸会長(以下、会長):トリノ・オリンピックで日本人で金メダルを取ったのは彼女しかいませんでしたし、本当に注目されましたね。
実は僕は、彼女が高校生の頃、アメリカでジュニアの試合があるという時、仙台から関空に向かう飛行機に、たまたま乗り合わせたことがあるんです。彼女はちょうど僕の前の席で、僕は彼女に「頑張ってきてね」と言って飴をあげたことがあるんです。黒糖あめか何か、2~3粒。それも残りもののやつ。(笑)それがちょっと悔やまれますね。でも、荒川さんはその時のことをずっと覚えていてくださって。会うたびに、例えばステージでご一緒に仕事をさせていただくようなときにも、「さとうさんには飛行機の中であめを頂いた」とおっしゃるんです。これはもう、嬉しいですね。彼女のお母さんも何度も僕のコンサートに来てくださっているんですよ。ただ、もう今やね、あの金メダルを取ってから、何か雲の上の人みたいに感じますね。(笑)
――さて、それでは、今年の仙台のプロスポーツについて、さとうさんの期待などをお伺いしていきたいのですが、まず、何と言ってもサッカーのベガルタ仙台には、今年こそ是非ともJ1に昇格してもらいたいところだと思いますが。
会長:日本人監督になってチームワークも取れてくるでしょうし、そういう意味で去年よりは期待できると思います。僕はベガルタの市民後援会の会長をやらせていただいてますが、何とかJ1に昇格して活躍してもらいたいですね。ベガルタは出だしは勢いが良いのに、後になってずるずる落ちていってしまう体質がありますんで。今年は最初から全試合に勝つような気持ちで向かって行ってほしいですね。
――野球の東北楽天ゴールデンイーグルスは、昨年の秋には田中君の入団で大いに沸きましたが。
会長:田中マー君は、甲子園での斎藤投手との投げ合いであれだけ脚光を浴びたわけですが、その彼を良くイーグルスが引き当てたものですね。マー君は高校が終わったらプロに行くと明言していましたから、くじを引き当てた時点で、彼はきっとチームは選ばずイーグルスに来るだろうなと確信していました。今年のフルスタは、かなり燃えるんじゃないですか。
――この間の紅白戦ではホームランでプロの洗礼を受けたようですが。
会長:あとはバッテリーとしてキャッチャーとの仕事ですよ。彼は高校時代からとても良い配球をしているから、バッテリーとしてうまくコンビネーションを作れるようになれば、監督や周りの人たちも認めるとおり、プロでも通用するピッチャーになれますね。テレビの映像で見ている限りですけど、18、19歳であの堂々とした態度は、もうプロ向きですよ。即戦力として活躍してくれれば嬉しいですね。
――バスケットボールの仙台89ERSについてはいかがでしょうか。
会長:実は、僕も去年初めて89ERSの応援でプロのバスケットボールの試合を見に行ったんですが、もう、1回見て熱くなって、今季はもう、すぐに年間シートを買いましたよ。時々試合に足を運んでいます。プロバスケットの魅力は、とにかく1回見ないとわからないですね。体育館に行って、プレーを目の当たりにしないとね。
仙台にあるプロスポーツにはそれぞれ魅力があって、野球は9回までという長い時間で楽しめるし、サッカーは1点、2点を争うドラマがあるじゃないですか。それで、バスケットはね、サッカーとは対照的に、凄い点取り合戦で、残り5秒でもどうなるかわからないんですよ。これは見ていて本当に迫力ありますよ。
――それぞれのプロスポーツがそれぞれの魅力によって、本当に私たちを楽しませてくれますよね。
会長:そうですね。僕がベガルタの市民後援会の会長を仰せつかったころの夢は、発足当時まだ6~7割の観客の入りだった仙台スタジアム(現:ユアテックスタジアム)を満員にすることでした。それが7年ぐらい前、勝てばJ1昇格とも言われていた鳥栖戦のときに、仙台スタジアムが初めて満席になって。あの満席のスタジアムを見たときには涙が出てきました。今やベガルタの人気は凄いですけどね。何よりサポーターが熱いですから。
だから今はね、今度は市民体育館を満席にしたいですね。プロバスケットの人気も上がってきているけど、まだ2階席はガラガラなんですよ。あれを89ERSの選手のためにも、いつか満席にしてやりたいなあと思っているんです。
今までプロスポーツが縁遠かった仙台に、3つのプロスポーツ球団が一気に出てきましたね。野球、サッカー、そしてプロバスケットボールと、それぞれのファン、サポーターがみんな熱い思いで応援していますね。その姿を見ていると、仙台というまちにもしっかりプロのスポーツが根付いてきているんだなというのを実感できますね。
――応援できる地元のチームがあるというのは、市民として本当に嬉しいことですよね。会長:そうですね。それからもう一つプロスポーツとして応援していただきたいのは、「仙女」です。仙台ガールズプロレスリング。これは是非とも若い女の子達に見てもらいたいですね。僕は何回か練習を見に行ったことがあるのですが、まだ16歳から20歳ぐらいの若い女の子たちが、もうそれこそ汗と血を流しながら頑張ってますよ。それまでフリーターみたいだった女の子も、女子プロレスラーになろうと凄く頑張って練習しているんですよ。だけど、まだまだ勝てっこないんですよ。だって、身長152~153センチぐらいの身長の子も、まだ基礎体力もないところから始めているんですから。それが身長170センチぐらいのベテランのプロレスラーに向かってぶつかっていく姿を見ているとね、もう試合を見にいく度に涙が出てきますよ。何とかあの「仙女」というのを根付かせてあげたいなと思いますね。
――さとうさんのお話をお伺いして、今年のスポーツ、ますます楽しみになってきましたね。楽しみと言えば、お話は変わって、さとうさんご自身の今年の活動についても、お聞かせいただけますか。
会長:僕が司会を務めさせていただいているミヤギテレビの「OH!バンデス」も、司会を始めて今年で13年目に入ります。おそらくはこの1年もこの番組が僕の活動の軸になっていくと思います。でも、僕はもともと司会ではなくシンガーがメインなので、この番組を軸としながらも、「シンガー・さとう宗幸」という姿勢だけは、いつまでも持ち続け、大事にして行きたいと思います。
そんな中でも、3年前から「みやぎびっきの会」(注)という活動を始めましてね。メンバーの稲垣潤一くんとか中村雅俊さんも熱く向かってくれていて、1年目、2年目と盛り上がってきています。ちなみに、僕は1回目、2回目の実行委員長だったんですけど、3回目からは実行委員長は2年単位で皆で持ち回りにしようと言っています。そうやって、仙台・宮城県ゆかりのアーティストの年1回の大きなイベントとして、何とか根付かせていこうと思っています。
――さて、もう一つの今年の仙台の話題といえば、この春公開の映画『アヒルと鴨のコインロッカー』ですよね。仙台在住の伊坂幸太郎さん原作、オール仙台・宮城ロケ、全国に先駆け仙台先行公開と、まさしく仙台から生まれた映画と言っても良いのではないかと思うのですが、さとうさんはもう試写会で一度ご覧になったとか。ご感想をお聞かせください。
会長:いやあ、あれはとにかく面白かった!その日の番組が終わって、夜9時からの試写会だったんですよ。いつも僕は10時ぐらいには寝る男ですから、疲れていたし、見ている途中で寝てしまうんじゃないかと思ったんですが、いやあ、本当に面白かったですね。作者の伊坂さんは「この小説がはたして映画になるのだろうか」とおっしゃったということですが、なになに、素晴らしい映画になっていると思います。あとは、見慣れた仙台のまちでロケをしていますから、まちの風景が出てくるという意味でも、見ていて楽しめる内容になっているのかもしれませんね。
――仙台シティセールスサポーターの会でも、この映画を応援しているそうですね。
会長:はい、やはり一人でも多くの仙台市民の皆さんに見ていただいて、皆さんの言葉で、この映画の良さ、そしてその舞台になった仙台の魅力を全国に広めていただきたいですね。仙台でこんな良い映画が生まれたんだ、仙台はこんな良い映画が生まれるような素敵なまちなんだってね。
今、サポーターの会のホームページ「仙台カフェ」では、この映画を応援するコーナーを一緒に作っていただく応援隊を募集しています。皆で盛上げていきたいですね。
それから、3月25日には、せんだいメディアテークでサポーターの会のPRイベントを開催しますが、ここでもこの映画の応援をします。私も参加して、この映画の監督の中村義洋さんをゲストにお招きしてお話を伺います。面白いお話がたくさん伺えそうで、私自身とても楽しみです。公開まで待てないという方、是非会場まで足を運んでいただきたいですね。
それでは、皆さん、3月25日、せんだいメディアテークでお会いしましょう。
――どうも、ありがとうございました。
3月25日のイベントについては⇒こちら
(注)みやぎびっきの会
2005年9月5日、さとう宗幸さん、中村雅俊さん、稲垣潤一さん、遊佐未森さん、小柴大造さんの5人の宮城県ゆかりのアーティストで結成。毎年12月にチャリティコンサートを開催し、収益金の一部を、楽器や放送機器の補修費用として、宮城県内の小中学校に寄付している。2006年12月のコンサートには、かの香織さんがメンバーに加わり、さらにアーティストの輪が広がっている。
さとう宗幸会長コラム : http://www.sendai-cafe.com/modules/doc/sato-column.html
さとう宗幸会長インタビュー1 : http://www.sendai-cafe.com/modules/doc/sato1.html
さとう宗幸会長インタビュー2 : http://www.sendai-cafe.com/modules/doc/sato2.html
■聞き手:樋口 智美
1970年3月生まれ 和歌山大学教育学部卒。9年前に大阪から仙台に移り住み、現在、ライター、テープリライター(テープ起こし業務)。また、聴覚障害者に対し、会議などに出向き、その場で話の内容をパソコンで文字入力し情報伝達を行う「パソコン要約筆記」の活動を行っている。仙台市内にあるパソコン要約筆記の団体では代表を務める。
「地元仙台でのお仕事にかかわることができて、本当に幸せです。ムネさんは毎日テレビで息子と一緒に拝見していて、応援しています!」
■写真:Ryu SUMIYA
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